空気清浄機選びのポイント
ここでは、これから空気清浄機を比較、選んでいくにあたり、でてくる用語や、ニーズにそうためにどちらか決めることをご案内していきます。
たとえば、加湿付か、自分の部屋の大きさに合っている空気清浄機のパワー（適応床面積） メーカーごとの特異機能特徴についてです。
加湿機能ありか加湿なしか？
加湿機能あり ＝冬場の乾燥対策が必要な方
加湿機能付きの場合、水タンクがあり、そこに水を補給し、加湿することができます。その際、一定のお手入れが必要になります。仮に加湿機能が必要なければ、タンクの水をだし清潔に掃除をしたうえで、空気清浄機能だけ使えば問題ありません。
加湿機能なし ＝必要ない方
加湿機能が無い分お安くなり、また機種が絞り込まれます。各社2～1モデルとなるので、国内メーカーで7モデル程度となり、この後ご案内する適応畳数（対応する部屋の広さ）で候補を絞り込むことができます。
お部屋に合った空気清浄性能は？
（＝適応床面積）
適応床面積 ＝30分で浄化できる部屋の広さ
たばこ5本分の煙に含まれている粒子やガスを、30分で浄化できる部屋の広さが適用床面積はです。 この数値が大きいほど、空気をキレイにする時間が短くなります。
40畳とか31畳とか非常に広い面積で適用床面積ではあらわされていていますが＝自分の部屋の面積ではありません。
目安としては、15分できれいになるということから、適応床面積の１/２ ＝ 部屋の広さ と考えるのが望ましいです。お部屋のサイズと適応床面積とを見比べ最適な機種をえらんでください。
メーカーごとの差は、デザイン、吸気/排気場所、加湿の機構
メーカーによって、空気清浄をより強力にできるか、できないかという点については、大きな差はありません。スッキリしたものや色合いなど好みのデザイン、そして、どこから空気を吸い込むか（吸気場所）で、後面吸気なら、背中をあける必要がでてきます。加湿の機構によってはお手入れに差がでます。
後面吸気 ・・壁とのすきまが必要
＜後面＞＝ 日立 / シャープ
背中の面から吸い込むため、壁とはスペースを開ける必要があります。およそ壁とのスペースが30センチぐらい必要なため、広い設置スペースが必要になります。
フィルタのお手入れも、背面のパネルを取り外し、フィルタを掃除機で吸うなどのお手入れを行います。
＜前面/横面＞＝ パナソニック / ダイキン
壁とはスペースは必要ありません。
フィルタのお手入れも、前面のパネルを取り外し、フィルタを掃除機で吸うなどのお手入れを行います。
加湿の機構 ・・清潔なのは？ 給水回数？
＜水車タイプ＞＝パナソニック / ダイキン / シャープ
円形のフィルタの下を水タンクにつけた状態で、ぐるぐるまわし、水を吸い込んだフィルタを通し吸気し、湿った空気を吹き出していくタイプです。
給水タンクの容量は、標準レベルで加湿時の給水回数は少なくて済みます。
＜ポンプで上からタイプ＞＝ 日立
四角いフィルタの上までポンプで水を引き上げ、水を含ませ、水を吸い込んだフィルタを通し吸気し、湿った空気を吹き出していくタイプです。こちらの方が機構的に清潔と認識される方がいらっしゃいます。
給水タンクの容量がやや小さめで加湿時の給水回数はやや多くなります。
どちらが清潔か？は言い切れないため、ここは好みになります。
空気清浄機メーカーごと雑学
集じん方式の違い
＜ファン式＞
ファンの力で室内の空気を吸引して、集塵フィルターや脱臭フィルターに通すことで汚れを取り除く方式です。
ファン式空気清浄機の性能は、空気を吸引する風量とフィルターの能力で決まります。
ファン式を採用しているメーカー
・パナソニック
・シャープ
・東芝
・日立
・カドー
・バルミューダ
＜電気集塵式＞
ファンで空気を吸引し、電気のちからでフィルターに汚れを吸着する方式です。
目詰まりがしにくく、高い集塵力が長全てします。
ダイキン製はホコリを帯電させる装置の定期的なお手入れが必要です。
電気集塵式を採用しているメーカー
・ダイキン
・ブルーエア
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フィルターのタイプ
空気清浄機は、プレフィルター・集塵フィルター・脱臭フィルターにより、吸引した空気の浄化をしています。
基本的には図のような順に空気が通り、汚れを取り除いていきます。
＜プレフィルター＞
少し目の粗い網になっていて、髪の毛や糸くずのような目に見える大きなゴミを取り除きます。
汚れたら洗浄して再使用が可能です。
＜集塵フィルター＞
プレフィルターの網の目を通過した細かい粉塵を取り除きます。
現在、空気清浄機のフィルターとして最高性能のものをHEPAフィルターといい、0.3μmの粒子を99.97％捕塵する性能を持っています。
＜脱臭フィルター＞
集塵フィルターを通過した臭いの原因物質を吸着して処理します。
種類によって洗浄・再使用が可能な物とそうでない物とがあります。
また、フィルターの寿命は集塵能力が半分になった時とされており、メーカーによってフィルター交換についての考え方も異なります。
2週間から1か月に一度の手入れをすれば１０年間フィルター交換を必要としないメーカー
・パナソニック
・シャープ
・東芝
・日立
・ダイキン
高い清浄能力を維持するため、６か月から１年でのフィルター交換を勧めているメーカー
・カドー
・ブルーエア
・バルミューダ
イオンのタイプ
空気清浄機のイオンとは、高圧放電により大気中の水分子を、プラスイオン（Ｈ＋）とマイナスイオン（O2－）に電離させたものです。
空気の成分と反応して酸化力の強いOHラジカルに変化し、汚れの表面に付着するとタンパク質から水素（H）を抜き取り分解します。
抜き取った水素（H）とOHラジカルが結合し、水（H20）になって空気中に戻ります。
除菌や消臭、ウイルス・カビ・菌の抑制など、空気清浄を補助しているのがイオンです。
代表的なイオン
・ナノイー（パナソニック）
・プラズマクラスター（シャープ）
・ピコイオン（東芝）
・光速ストリーマ（ダイキン）
・アクティブプラズマイオン（ダイキン）
キーワード
適用床面積（対応畳数）と８畳間の浄化時間
空気清浄機の浄化能力の目安として、記載されています。
適用床面積（対応畳数）：30分の運転で空気をキレイにすることが出来る面積です。
浄化時間：８畳の部屋を綺麗にできる時間です。
加湿機能と除湿機能
多くの空気清浄器に加湿機能が搭載されています。
通常の加湿が出来る他に、汚れや臭いのもとに水分が浸透することで浄化力・脱臭力を向上しています。
適用床面積は清浄能力のものとは異なります。
加湿機能を搭載しているメーカー
・パナソニック
・シャープ
・東芝
・日立
・ダイキン
また、最近では除湿機能が付いたモデルも現れました。
除加湿機能を搭載しているメーカー
・日立
・ダイキン
花粉やPM2.5の集塵
花粉症の主な原因となるスギ花粉の大きさは20～30μm以上、中国から飛来し問題となったPM2.5の大きさは2.5μmです。
HEPAフィルターは0.3μm以上の粒子を99.97％捕塵するので、大きな粒子である花粉とPM2.5も捕塵することが出来ます。
空気清浄機の手入れ
目詰まりによる能力の低下や悪臭を防ぐため、各フィルターに加えて、加湿機能付きのものは加湿フィルターと給水タンク、イオンを出すものはイオンの発生装置の定期的な手入れが必要です。
メーカーや手入れをする場所によって、水洗い可、掃除機の使用可、そもそも手入れが出来ないなど異なるので、事前に手入れの仕方を確認しましょう。
吸込口の違い
メーカーや機種によって、前面、前面下部、側面、背面など空気の吸込口の場所が異なります。
吸込口は壁から数センチ離し、周辺にはもの置かないようにしましょう。
メーカーごとのポイント
パナソニック
汚れに合わせて気流を自動で切り替え拡散を抑える「ツインルーバー」と、前面パネルがオープンし左右と下から強力にスピード吸引する独自の集塵機構「メガキャッチャー」が、お部屋を素早くキレイにします。
＜ナノイー＞
水に包まれた微細なイオンが、ウイルスやカビ・菌・アレル物質を抑制、付着臭を脱臭します。
水に包まれているためイオンの寿命が長持ちします。また、水分量が多く保湿効果も期待できます。
＜フィルターの構造＞
HEPAフィルター / スーパーナノテク脱臭フィルター
プレフィルターがないため、HEPAフィルターに汚れが付きやすくなります。
・HEPAフィルター：0.3μm以上の粒子を99.97％捕塵する高性能フィルター。
ホコリを掃除機で吸引してお手入れをすることができます。
・スーパーナノテク脱臭フィルター：ナノイーの効果で分解された付着臭の原因まで取り除きます。お手入れ不要です。
シャープ
＜プラズマクラスター＞
イオンを空気中に放出し、アレル物質や付着した菌・カビ菌を抑制、臭いの除去を行います。
お肌にツヤ・ハリを与えキメを整えるフェイスケアや、静電気除去にも効果があります。
＜スピード除電気流＞
プラズマクラスターで壁などを除電しながら部屋全体を循環し、浮遊しているホコリから目に見えない微小な粒子まで素早く集めます。
さらに、背面全面の大きな面積で一気に吸い込みます。
＜フィルターの構造＞
プレフィルター＋抗菌・防カビパネル / トリプル機能脱臭フィルター / HEPAフィルター
基本の構造とは、集塵フィルターと脱臭フィルターの順番が逆になっており、脱臭フィルターにゴミが詰まりやすくなる恐れがあります。
・プレフィルター：ホコリを掃除機で吸引してお手入れをすることができます。汚れが気になる場合はつけ置き洗いも可能です。
・トリプル機能脱臭フィルター：ニオイの元となる悪臭成分を活性炭と無機吸着材でたっぷり吸着し、人工酵素で小さく分解、また、科学吸着剤で別の物質に変化させます。
掃除機で吸引してお手入れをすることが出来ます。
・HEPAフィルター：0.3μm以上の粒子を99.97％捕塵する高性能フィルター。
タグのある面のみを掃除機で軽く吸引することが出来ます。
東芝 uLos
＜空気をかきまぜない吸排気＞
360°全周吸い込みが強い気流を起こさずに部屋全体からしっかり吸込み、やわらか吹き出しがチリやホコリを舞い上げません。
＜ピコイオン＞
空気中の水分を吸収し、イオンを放出します。菌やアレル物質を抑制し、衣服に染みついたニオイも脱臭します。
＜フィルターの構造＞
脱臭フィルター / ドーナツ型集塵フィルター
基本の構造とは異なり、脱臭フィルターが前にあります。
・脱臭フィルター：水洗いが可能で脱臭力が再生します。
・ドーナツ型集塵フィルター：「プレフィルター＋高性能集塵フィルター＋抗花粉・ダニ・抗菌・防カビフィルター」の三層構造になっており、掃除機でお手入れをすることが出来ます。
日立 クリエア
＜ステンレス・クリーン システム＞
プレフィルターをステンレスでコーティングすることで、ホコリが取りやすくなりました。
また、吹出し口のフラップやネットにもステンレスを使用しているため、除菌効果を発揮します。
＜除湿機能＞
最大6.5リットル/日でお部屋を除湿します。
洗濯物の部屋干しや、加湿後に自動で除湿に切り替えることによるお部屋の結露の抑制にも効果があります。
＜フィルターの構造＞
ステンレスプレフィルター / アレルオフ微細じんHEPAフィルター / トリプルパワー脱臭フィルター
・ステンレスプレフィルター：ステンレスの除菌効果があり、掃除機で簡単にお手入れをすることが出来ます。
・アレルオフ微細じんHEPAフィルター：スギ、カバノキ、ブタクサの花粉と、ダニのフン・ネコのフケの活動を抑制します。
掃除機で軽く吸引してお手入れをすることが出来ます。
・トリプルパワー脱臭フィルター：3種類の脱臭素材を配合し、4大臭気を含む11種類のニオイ成分に加えて、VOCの低減にも効果があります。
掃除機で軽く吸引してお手入れをすることが出来ます。
ダイキン
＜ダブル方式＞
光速ストリーマとアクティブプラズマイオンにより快適なお部屋環境をクリーンに保ちます。
光速ストリーマは、約100,000℃の熱エネルギーに匹敵する分解力で、吸い込んだ有害物質や臭いのもと花粉・カビ・ダニを分解し除去します。
また、加湿水や加湿フィルターを除菌し、清潔な加湿が出来ます。
アクティブプラズマイオンは、イオンを空気中に放出し、アレル物質や付着した菌・カビ菌を抑制、臭いの除去を行います。お肌の水分量のアップも確認されています。
＜大風量＆３方向吸引＞
3方向から吸引する7.0cm3/分の大風量で、8畳間を約9分で綺麗にします。
下吸込口で、花粉などの大きな粒子がたまる床上30cmの空間をクリーンにします。
＜フィルターの構造＞
プレフィルター / 高性能フィルター＋光触媒チタンアパタイト / 光触媒＆脱臭触媒
・プレフィルター：掃除機で吸い取った後に水洗いが可能です。
・高性能フィルター：帯電したフィルターが電気の力でホコリや花粉を吸着し、光触媒でニオイを抑制します。お手入れは出来ません。
・光触媒＆脱臭触媒：ホルムアルデヒドやニオイを分解します。お手入れ不要ですが、掃除機でホコリを吸引することが出来ます。
カドー
＜圧倒的な集塵性能＞
カドー空気清浄機は、日本メーカーで初めて、空気清浄機の集塵性能を測る国際的な基準となっているCADR（クリーンエア供給率）で最高値を獲得しました。
VOCやニオイ成分を1時間でほぼゼロに、ウイルスや細菌・カビは、20分で99.9%以上除去します。
＜フォトクレアシステム＞
吸着力に優れた活性炭で、有害物質・細菌・カビ・花粉・ニオイなどを吸着し、光触媒技術で分解・除去します。
フィルターの吸着力を自己再生し、長寿命化を実現しています。
＜フィルターの構造＞
プレフィルター / 高性能3層フィルター
・プレフィルター：洗浄して使用することが出来ます。
・高性能3層フィルター：「光ブルー活性炭フィルター＋銀イオン抗菌HEPAフィルター＋特殊活性炭フィルター」で構成されています。
新型光触媒の光ブルー活性炭フィルターで有害物質を吸着・分解すると同時に、銀イオン抗菌HEPAフィルターによってウイルス・カビ・細菌などの繁殖を抑制します。
高い集塵・脱臭・分解性能を持続させるため、一年を目安としてフィルターの交換が必要です。
ブルーエア
＜HEPASilent®テクノロジー＞
吸い込んだ空気に含まれるウイルス、細菌、カビなどの粒子・微生物をマイナスに帯電させ、プラスに帯電してある３層のフィルター（3ステップHEPASilent®フィルター）が、静電気の力で吸着・除去します。
フィルターの目を通り抜けるような微細な粒子もフィルターに強力吸着させ、0.1μm以上の微粒子を99.97％まで除去します。
花粉・ホコリ・タバコ煙の全項目で最高値を取得し、清掃スピードと合わせて世界基準CADRでNo1の特許技術です。
＜2.5倍速清浄＞
一般的な空気清浄機の2.5倍のハイスピードで、12分に1回（１時間に5回）清浄します。
時間とともに汚れていく空気をキレイに維持します。
＜フィルターの構造＞
3ステップHEPASilent®フィルター / 除臭カーボンフィルター
・3ステップHEPASilent®フィルター：目の大きさの異なる3枚のフィルターを重ねて圧着し、折り畳んで吸着面を最大化しました。
一般的なフィルターよりも高い除去性能でありながら、目詰まりをお越しにくく、安定したクリーンエア供給が可能になりました。
除去性能を維持するためを、お手入れよりも約６ヶ月での交換を勧めています。
・除臭カーボンフィルター：東京ドーム41個分の吸着表面積を持つ活性炭が、主要な悪臭を９９％除去します。
3ステップHEPASilent®フィルターと同様に６ヶ月での交換を勧めています。
バルミューダ AirEngine
＜Ｗファン構造＞
吸引用と送風用の二つのファンを搭載しています。中央のターボファンがフィルターを通して空気を吸引し、上部のグリーンファンが側面から吸気を追加しながら、真上に向かって最大毎分１万リットルの送風をします。
送り出された空気は天井と壁に沿って移動し、強力な循環気流が生み出されます。部屋中の空気を何度もフィルターに通すことで、すばやく空気を清浄することができます。
AirEngineの循環気流は部屋中の空気が動いていることが体感できるほど強力であり、ウイルスサイズの微粒子や、空気中を舞うホコリなどの大きな浮遊物質も引き寄せます。空気清浄はもちろん、部屋にホコリがたまるのを防ぐことができます。
Wファン構造によって全く新しいタワー型になったAirEngineは、従来の空気清浄機に比べて設置面積が小さくなりました。強力な清浄能力を実現しつつ、設置面積はA4の紙一枚とほぼ同じサイズです。
＜シンプルな操作＞
AirEngineの操作ボタンは3つしかありません。普段はセンサーによる自動運転を行うオートモードでお使いください。ジェットクリーニングモードでは、10分〜30分のコース運転ですばやく、強力に空気を清浄します
＜フィルターの構造＞
酵素フィルター / 触媒脱臭ユニット
・酵素フィルター：「HEPAクラス不織布＋酵素不織布」で構成されています。
0.1ミクロンという、ウイルスよりも微細な粒子も除去、酵素の働きで細菌を分解し、ウイルスやカビの活動を抑制します。
・触媒脱臭ユニット：料理などの生活臭やペットのニオイ、ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因物質を除去します。ニオイの元となる成分を分解する触媒機能により、再放出を劇的に抑えました。
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