カデ研メンバーNo,0107　（男、40代、家族構成３名（妻・子供）

※カデ研とは、家電研究をライフワーク（趣味・仕事含め）としたメンバーが、家電をよりわかりやすく伝えること目的に、自分たちの実感に基づいたさまざまな情報を、写真を交え伝えていくコミュニティです。

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2014年11月

サイクロン掃除機の長所と短所

長所は、紙パックがいらないこと。なので購入後の紙パック費用がかからないことです。あと透明のケースになっているタイプは、たまったゴミが見えること。

一方短所は、頻繁にたまったゴミを捨てないといけない、捨てる際にゴミが舞うこと等です。

紙パック式掃除機は、排気をキレイにしたい場合、密度の高い紙パックにすれば、ほぼ、排気にごみやほこりが混じりませんが、サイクロン式の場合は、それが定かではありません。

（掃除機の構造上、吸い込んだ空気を、すべて排気フィルタを通しているわけではありません。車輪のあたりなどから排気されている場合が多いため、サイクロン式は排気性能に不安があります）

 

サイクロン掃除機は、気流でゴミやほこりを分ける

サイクロン掃除機の仕組みは、吸い込んだ空気の気流の力で、ゴミやほこりと、ただの空気を分離し、分離したゴミをダストボックスにためるという仕組みです。これがメーカーに気流による分離力に差があります。よってその気流によってそのほとんどを分離するタイプ、フィルタによって分離するというタイプがあり、前者がフィルタレス、後者がフィルタ有りになります。

よって、フィルタ有りのタイプは、ゴミを捨てるとともに、定期的にこのフィルタの掃除が必要となります。

ただ、原理的に考えても、本当に細かいものが、同じダストボックスにゴミが入ったまま分離しきれるかというと、必ずしもそうではなく、より厳密に排気をキレイにしたいという場合は、紙パック式掃除機、さらに高性能紙パックを使うことが間違いのない方法となります。

 

「コンパクト、フィルタ掃除カンタン、その他詳細バランスがよい」サイクロン掃除機がおすすめ

 

◆コンパクト

【候補外】やや大き目のサイクロン‥三菱の雷神、パナソニックの最上モデル（＆コードレス）

 

◆フィルタ掃除

候補外なし

フィルタ掃除がとても困るようなタイプは、特にありませんでしたが、実際にデモ機を確認した印象で言うと、パナソニック、東芝、ダイソンは使い勝手がいい印象でした。

 

◆その他詳細バランス

ここがポイントで、好みの範囲になりますが、いくつかメーカーによって個人的にネガティブな部分を書きだします

【候補外】パイプノズルがやすっぽい‥シャープ製が候補外

シャープの最上位モデルも触りましたが、パイプ・ノズルが軽量であるがつくりがカタカタしていて私の場合は、安っぽい感じがし好みではありませんでした。

【候補外】音がみみざわり‥東芝の下位モデルが候補外

全般的に音が大き目、弱では気にならないのですが、強にすると結構気になりました。

【候補外】ティッシュをはさむ‥日立製が候補外

ノズルや、パイプもこだわって作りこまれていていいのですが、ティッシュを挟むのが私の場合好みではありませんでした。

【候補外】ノズルが吸い付く‥ダイソン製が候補外

カーペットで試してみると、吸い付く感じで吸引するので、ノズルを押すときにやや重い印象。あと口コミを見ていると賛否両論なので、候補外に。

 

ということで、候補をしぼり、更に値下がり率なども考慮した結果、以下がおすすめベスト３となります。

 

1位は、パナソニックのプチサイクロン2013年モデル

2013年発売のプチサイクロンの上位モデルです。
パナソニックの製品は、購入後後悔しない製品が多いですが、特におすすめは、親子ノズル。足でペダルを踏むと、先がとれて、スティック状になりすきま掃除がしやすい。上位モデルでこの値段はお買得だと思います。一つ難を言うと、スティックとノズルにいろいろついているので、持ち上げるときにやや重いということです。

2位は、東芝のサイクロン2013年モデル

2013年発売のサイクロンの上位モデルです。
国内メーカーでフィルタレスタイプは、東芝と三菱（雷神）すが、東芝は、軽量コンパクト。ゴミすてやフィルター交換の手間もほとんどありません。ノズル・パイプがカーボン製で軽い、実際持ってみるといろいろついているパナソニックに比べ、軽い印象です。やや値段は高いですが、東芝の上位モデルなら、お買い得です。

3位は、三菱のリーズナブルモデル

リーズナブルモデルは、パイプやノズルがチープになったり、気になるところが出てくるのですが、この三菱製は可もなく不可もなくで安い。値段を抑えたい方におすすめです。

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サイクロン掃除機の基礎知識

＜掃除機のタイプ~サイクロン式~＞

竜巻のように回転させて発生した遠心力を利用して、吸い込んだ空気に含まれる小さなゴミやホコリを分離する方式を、サイクロン(Cyclone)と呼びます。紙パックを使わないことが、紙パック掃除機との違いであり、特徴でもあります。

ダストボックスにゴミを溜めるので、紙パック代がかかりません。
また、遠心力で空気中のゴミを分離してから排気するので、フィルターが汚れにくく、吸引力が長く全てます。排気もクリーンで臭いません。

反面、ダストボックスは紙パックと比べて小さいので、ゴミが満杯になるのが早く、小まめにゴミ捨てする必要があります。
また、ゴミ捨ての際に小さなホコリやチリが舞いやすく、ダストアレルギーの方は注意が必要です。
そして、フィルターが汚れると吸引力が下がる為、紙パック掃除機と比べるとお手入れの手間が多くなります。

紙パックのコストをかけたくない方や、吸引力や排気性能を落とさずに使いたい方にお勧めです。

＜掃除機のノズル＞

掃除機のノズルは、モーターの有無で大きく二つに分かれます。

「モーターノズル」は、モーター駆動でブラシを回転させるヘッドです。
ヘッドは若干重めですが、強力なパワーで毛足の長いカーペットや絨毯の奥に入り込んだホコリを強力にかき出す事が出来ます。
操作には力が必要ですが、ブラシの回転力で前に進む「自走機能」を備えた「自走モーターノズル」の場合は、軽く押すだけでヘッドが前に進みます。

「エアー(タービン)ノズル」は、吸い込んだ空気の力でブラシを回転させるヘッドです。
モーターが無いのでヘッドが軽く、丸ごと水洗い出来ます。回転パワーが弱く、絨毯やカーペット等では回転が止まることがあるため、フローリングでの使用に向いています。

＜掃除機の重さ＞

掃除機を選ぶ上でポイントとなるのが「重さ」です。軽いほど取回しが良く、持ち運びも楽になります。
スペックに「本体重量」が書かれています。これは掃除機本体の重さです。ノズルやホースが付きますので、実際の重さはこれよりも重くなります。
一般的な掃除機の本体重量は3.5kgなので、3.0kgを下回る掃除機は軽量コンパクトモデルと言えます。

＜運転音(騒音値)＞

掃除機の運転音が出る原因は主に2つあります。
1.ファンやモーターの回転音や駆動音
2.モーターの回転による振動
音が静かな静音性を売りにした掃除機は、この二つの対策に特に力を入れています。
掃除機の騒音値は、弱運転の時と強運転の時で違いがある為、最大値と最小値が記載されています。
一番静かな掃除機の弱運転で42db程度(ささやき声)
一番うるさい掃除機の強運転で82db程度(救急車のサイレン)
平均的な掃除機の運転音は60db~70dbと言われています。乗用車の中や、騒々しい事務所の環境と近い音がします。
一般に、運転音が55db以下の掃除機は、静音性が高いモデルと言えます。

＜フィルターと排気＞

サイクロン掃除機は吸い込んだゴミを分離した後、空気を排気しますが、この排気される空気はフィルターを通す事で細かいチリをろ過してクリーンに排気します。
上位モデルのサイクロン掃除機には、空気清浄機でも使われる「ULPA」「HEPA」フィルタが使用されています。
これらのフィルターは0.3㎛のチリを99.9%以上キャッチするので、排気もクリーンと言われています。
紙パック掃除機の場合、セットする紙パックがフィルターと同じ働きをします。
排気がクリーンである事を売りとしている紙パック掃除機は、「ULPA」「HEPA」フィルタと同等の性能を持つ、純正の紙パックの使用を推奨しています。

サイクロン掃除機は、その見た目が派手で、価格が高いものを店頭ではおすすめしてくるケースが多いです。よく似た製品でも、1年前のモデルになると性能はあまり変わらず、大幅に値段が下がっていますので、店員さんのおすすめだけで決めるのではなく、ネットでもよく調べて購入されることをおすすめします。

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