掃除機 吸引力【吸引力の高い掃除機とは コラム】


掃除機の吸引力を表す目安として、「吸込仕事率」と「ダストピックアップ率」があります。

吸込仕事率

掃除機の吸引力を表す目安の一つで、単位はワット(W)の数値で表されます。数値が大きいほど、吸引力が優れることになります。現在市販されているほとんどの掃除機が、吸込仕事率を利用して吸引力を示しています。

吸込仕事率を算出する計算式は、以下のようになります。

吸込仕事率=0.01666×風量(立方m/min)×真空度(Pa)

真空度(ゴミを浮き上がらせる力)と風量(浮き上がらせたゴミを運ぶ力)を掛け合わせた数値という事になります。

ただし、吸込仕事率は、ヘッドを付けない状態で測る為、例え吸込仕事率が高くても、ヘッドの性能が悪ければ、沢山のゴミを吸い取ることが出来ません。あくまで空気を吸い込む力のみを測定した値であって、その掃除機がゴミを吸い込む能力を直接示す数値ではない為、注意しましょう。

ダストピックアップ率

ゴミを吸い込む能力を示す「ダストピックアップ率」というものがあります。ダイソンやエレクトロラクスなど、海外メーカーの一部で採用されています。

実際に床にゴミ(けい砂と呼ばれる試験用のゴミ)を撒いて、掃除機に吸わせて計測を行うという、実用的な方法ですが、日本と海外の試験用ゴミ・試験方法が異なる為、日本メーカーでダストピックアップ率で計測しているメーカーは1社も無いのが現状です。これは、土足文化の欧米の家屋と、日本の家屋では、ゴミの質が違うのが原因です。