ダイソン掃除機とは。売れ筋のモデルとその理由


「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」でお馴染。サイクロン掃除機の代名詞 ダイソンの掃除機の特徴をご紹介します。

ダイソン掃除機の特徴(他メーカー比較)

最も吸引力が「落ちにくい」サイクロン掃除機

ゴミを吸い込む力「吸引力」は、掃除機を使い続けていると低下していきます。

サイクロン式掃除機の場合は、サイクロンで分離しきれなかった小さなゴミを排気する時、フィルターを通すので、徐々にゴミが溜まっていき目詰まりを起こします。

ダイソンの掃除機も同じ仕組みの為、「吸引力が変わらない」訳ではありませんが、サイクロン部の性能が高く、フィルターに頼らなくてもより多くの細かいゴミを分離できます。その為、吸引力が落ちにくくなっているのが特徴です。

Radial Root Cyclone テクノロジー

「DC48」で採用されている「Radial Root Cyclone テクノロジー」は、最大293,000Gの遠心力を生み出し、0.5μの微細なゴミも空気から99.8%分離することが出来ます。

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ダイソンの他に、東芝「トルネオシリーズ」や三菱「風神シリーズ」等も、サイクロン部の性能を強化し、フィルタを無くしたフィルタレス構造になっています。吸引力も落ちにくくなりますが、ダイソンと比べると性能面では劣ります。

これらフィルタレスのサイクロン掃除機は、「本格サイクロン掃除機」と呼ばれています。

※「DC48」以降のダイソンの掃除機は、ダストボックスにフィルタが搭載されていますが、本格サイクロン掃除機に分類されます。

フィルターのお手入れは1年に1回必要。

低下した吸引力を復旧させるには、フィルターの目詰まりを解消する為、定期的に水洗い等のお手入れが必要になります。

一般的なサイクロン掃除機は、2~3か月に1回、ダストボックスのフィルターのお手入れが必要で、これを欠かすと吸引力が大きく低下します。

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ダイソンの掃除機は、ダストボックス(クリアビン)に備え付けのプレモーターフィルターは約1年に1度のお手入れが必要。本体側のポストモーターフィルターは、お手入れ不要とアナウンスされています。

サイクロン部の性能が高い、東芝「トルネオシリーズ」三菱「風神シリーズ」の場合は、フィルターレスなのでダストボックス側はお手入れ不要です。本体側も10年間フィルターのお手入れ不要とうたっています。

しかし、これは日本国内の規定(吸引力が50%以下にならない)に沿ったものなので、吸引力の低下具合が気になる場合は、定期的なお手入れが必要になります。

また、吸い込むゴミの種類によってもフィルターの耐久性は変わりますので、ダイソンも他メーカーも、実際には表記されている数字よりも多い頻度でのお手入れが必要になります。

吸込み仕事率は低いが、吸引力はある

吸引力の強さの目安となる「吸込み仕事率」ですが、ダイソンの掃除機はこの数値が非常に低いのが特徴です。

通常のサイクロン掃除機の吸い込み仕事率が最大300W前後なのに対して、ダイソンの場合、数値は公表されていませんが160W~200W程度です。東芝「トルネオシリーズ」の上位モデルや三菱「風神シリーズ」も、最大200W前後の低い数値になっています。

「本格サイクロン掃除機」は、掃除機のヘッドが床に密着した状態から吸込むので、吸込み仕事率が低くても吸引力は必要十分なのです。

※逆に、サイクロン掃除機で吸込み仕事率が高いモデルは、サイクロン部の構造が弱く、ゴミを分離しきれないものが多いです。

吸い込んだゴミが見えるクリアビン

サイクロン掃除機で吸込んだゴミは、分離した後ダストボックスに集められますが、ダイソンの掃除機の場合は透明な「クリアビン」の中にゴミが集められます。吸い込んだゴミの量が一目で分かるのが、人気の理由の一つになっています。

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ゴミ捨ても、掃除機本体から取り外し、ワンタッチでゴミ箱に直接捨てられるので簡単ですが、他メーカーと比べるとゴミの圧縮機能が無い為、ゴミ捨ては1~2週間に一度、こまめに行う必要があります。また、ダストアレルギー等が気になる方は、ゴミ捨ての時にホコリが舞いやすいので、注意が必要です。

超コンパクトな軽量ボディ。ホース・延長管の工夫は今一つ

最新の「ballテクノロジー」を搭載した、最新モデル「DC63」と「DC48」は、本体重量が2.7~2.8kgの超軽量。大きさもサイクロン掃除機全体でもトップクラスのコンパクトサイズです。

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「DC46」までは、本体重量が4.0kg以上、サイズも大きめのモデルが多かったですが、近年は軽量化・コンパクト化に力を入れています。

本体とヘッドの軽量化には成功していますが、ホースや延長管にはそのような工夫がされておらず、日本の他メーカーと比べると重めです。また、手元ブラシや隙間ノズルなどの付属品を延長管に取り付けておく仕組みがありません。ヘッドの幅が狭いので隙間掃除には便利ですが、一度に広い範囲に掃除がかけられません。日本の掃除機に慣れている方には、物足りなく感じるかもしれません。

改善したとはいえ、運転音は大きい

ダイソンの掃除機は、運転音が大きいと言われています。事実、全掃除機メーカーの中で唯一、運転音が非公開となっており、カタログにも掲載されていません。

「DC46」以降、運転音を抑える為の静音構造に取り組み、従来のモデルより40%の静音化に成功するなど、改善傾向にありますが、数値は非公開のままです。

運転音は65~70db程度と言われており、サイクロン掃除機全体でも音が大きいです。

実際に家電量販店のコーナー等で音を確認されるのが分かりやすいと思われます。

異なる2つのヘッド

ダイソンのキャニスター掃除機は、同じ型番でもヘッドの種類によって2種類に分けられます。

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「motorhead(モーターヘッド)」は、モーター式ノズルを搭載したモデルで、絨毯やカーペットの掃除に向いています。自走モーターではないので、吸引力が強く、力が要ります。

「turbinehead(タービンヘッド)」は、エアー式のノズルなので、フローリングでの掃除がメインの方にお勧めです。

また、モーターヘッドには付け替えヘッド等の4つのパーツが付属する「コンプリートモデル」もあります。

ダイソン 掃除機の売れ筋ランキング


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発売:2014年04月04日 初値¥90,700 → 26% down

タイプ:サイクロン | 静かさ:未公表
本体重量:2.75kg
吸込み仕事率:未公表

ダイソンの掃除機の中で一番人気だったのは、最新モデルDC63のモーターヘッド。30%小型化した本体重量は2.8kg。小回りの効く取回しのいいモデルです。懸念だった運転音も40%軽減され、またモーターノズルなのでカーペットの掃除も可能です。
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発売:2013年03月01日 初値¥89,800 → 45% down

タイプ:サイクロン | 静かさ:未公表
本体重量:2.7kg
吸込み仕事率:未公表

2013年発売の前モデルDC48のタービンヘッド。軽量・コンパクト化されており、本体重量2.8kg。タービンヘッドなのでフローリングでの掃除にぴったり。価格は初値より45%ダウンしており、ダイソンのシリーズの中では比較的安価で購入出来ます。
2

発売:2014年04月04日 初値¥101,500 → 28% down

タイプ:サイクロン | 静かさ:未公表
本体重量:2.75kg
吸込み仕事率:未公表

1位になったDC63モーターヘッドのコンプリートモデル。髪の毛が絡みにくくなる「タングルフリータービンツール」や、狭い場所の掃除に便利な「リーチアンダーツール」など、掃除をもっと便利にする付属パーツが付いてきます。
3

発売:2014年04月04日 初値¥80,900 → 25% down

タイプ:サイクロン | 静かさ:未公表
本体重量:2.75kg
吸込み仕事率:未公表

DC63のタービンヘッド。フローリング掃除向けです。
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発売:2013年03月28日 初値¥97,800 → 50% down

タイプ:サイクロン | 静かさ:未公表
本体重量:2.8kg
吸込み仕事率:未公表

DC48モーターヘッド。価格が約半額まで下がり、お買い得。本体の軽さやサイクロン性能は、最新モデルにもひけをとりません。
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ダイソン(サイクロン掃除機)の歴史

ダイソン社(dyson)は、電気機器の製造販売を手がけるイギリスの企業です。1993年に、創業者ジェームズ・ダイソン氏によって設立されました。
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今では定番のサイクロン掃除機は、ダイソン社が世界で初めて開発・製造を行い、発表した商品です。
1886 年に、アメリカのモースによって発明された「粉体分離方式」(コーン状の筒の中で空気を回転させ、遠心力によって空気と粉体を 分離する方式)を、1983年、イギリスのジェームズ・ダイソンが掃除機に応用しました。
1993年の会社設立後、掃除機「DC01」を開発。現在発売されている掃除機の「DC35」は、初号機DC01からカウントして何番目に開発されたかを示しています。
現在、ダイソンの掃除機はサイクロン方式の代名詞となりまし た。

サイクロン掃除機の基礎知識

<掃除機のタイプ~サイクロン式~>

竜巻のように回転させて発生した遠心力を利用して、吸い込んだ空気に含まれる小さなゴミやホコリを分離する方式を、サイクロン(Cyclone)と呼びます。紙パックを使わないことが、紙パック掃除機との違いであり、特徴でもあります。

ダストボックスにゴミを溜めるので、紙パック代がかかりません。
また、遠心力で空気中のゴミを分離してから排気するので、フィルターが汚れにくく、吸引力が長く全てます。排気もクリーンで臭いません。

反面、ダストボックスは紙パックと比べて小さいので、ゴミが満杯になるのが早く、小まめにゴミ捨てする必要があります。
また、ゴミ捨ての際に小さなホコリやチリが舞いやすく、ダストアレルギーの方は注意が必要です。
そして、フィルターが汚れると吸引力が下がる為、紙パック掃除機と比べるとお手入れの手間が多くなります。

紙パックのコストをかけたくない方や、吸引力や排気性能を落とさずに使いたい方にお勧めです。

<掃除機のノズル>

掃除機のノズルは、モーターの有無で大きく二つに分かれます。

「モーターノズル」は、モーター駆動でブラシを回転させるヘッドです。
ヘッドは若干重めですが、強力なパワーで毛足の長いカーペットや絨毯の奥に入り込んだホコリを強力にかき出す事が出来ます。
操作には力が必要ですが、ブラシの回転力で前に進む「自走機能」を備えた「自走モーターノズル」の場合は、軽く押すだけでヘッドが前に進みます。

「エアー(タービン)ノズル」は、吸い込んだ空気の力でブラシを回転させるヘッドです。
モーターが無いのでヘッドが軽く、丸ごと水洗い出来ます。回転パワーが弱く、絨毯やカーペット等では回転が止まることがあるため、フローリングでの使用に向いています。

<掃除機の重さ>

掃除機を選ぶ上でポイントとなるのが「重さ」です。軽いほど取回しが良く、持ち運びも楽になります。
スペックに「本体重量」が書かれています。これは掃除機本体の重さです。ノズルやホースが付きますので、実際の重さはこれよりも重くなります。
一般的な掃除機の本体重量は3.5kgなので、3.0kgを下回る掃除機は軽量コンパクトモデルと言えます。

<運転音(騒音値)>

掃除機の運転音が出る原因は主に2つあります。
1.ファンやモーターの回転音や駆動音
2.モーターの回転による振動
音が静かな静音性を売りにした掃除機は、この二つの対策に特に力を入れています。
掃除機の騒音値は、弱運転の時と強運転の時で違いがある為、最大値と最小値が記載されています。
一番静かな掃除機の弱運転で42db程度(ささやき声)
一番うるさい掃除機の強運転で82db程度(救急車のサイレン)
平均的な掃除機の運転音は60db~70dbと言われています。乗用車の中や、騒々しい事務所の環境と近い音がします。
一般に、運転音が55db以下の掃除機は、静音性が高いモデルと言えます。

<フィルターと排気>

サイクロン掃除機は吸い込んだゴミを分離した後、空気を排気しますが、この排気される空気はフィルターを通す事で細かいチリをろ過してクリーンに排気します。
上位モデルのサイクロン掃除機には、空気清浄機でも使われる「ULPA」「HEPA」フィルタが使用されています。
これらのフィルターは0.3㎛のチリを99.9%以上キャッチするので、排気もクリーンと言われています。
紙パック掃除機の場合、セットする紙パックがフィルターと同じ働きをします。
排気がクリーンである事を売りとしている紙パック掃除機は、「ULPA」「HEPA」フィルタと同等の性能を持つ、純正の紙パックの使用を推奨しています。

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